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組織概要・代表挨拶
About OOL・Message from Chairman


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2023年5月
沖縄オープンラボラトリは設立10周年を迎えました

10周年を迎えて

伊藤 幸夫
Yukio ito
代表理事
沖縄オープンラボラトリは、2023年5月で設立10周年を迎えます。 「沖縄に国際研究開発拠点を形成する」との構想の下、次世代ICT基盤技術の実用化、普及を目的とし、「SDNとクラウドの融合」を研究テーマに2013年5月から活動を開始しました。その後、IoT、AI、5G、ドローン、ビッグデータ利活用など技術の進化、変化が著しい中、通常はあまり連携する機会のない企業や団体が一堂に会し、業界や組織の枠を超えてオープンに研究活動を推進する、世界的にもユニークな研究機関として10年間活動を続けることができました。 これもひとえに沖縄オープンラボラトリの活動に賛同いただている会員の皆さま及び関係者の皆さまの継続的なご支援、ご協力の賜物であると考えております。改めて深く感謝申し上げます。 これまでの10年間の歩みを、研究活動、人材育成、交流活動の3つの軸から振り返ってみたいと思います。 ■研究開発 当ラボの活動目的として冒頭に掲げた「SDNとクラウドの融合」はネットワークとサーバというICT基盤技術の異なる技術分野における仮想化技術の融合、統合化を目指すもので、SDN、OpenStackに加え、NFV、各種オープンソースソフトウェア(OSS)、マルチクラウド連携、SDxなどの技術要素も含めて技術検討、検証を行い、そのユースケース(利用形態)として、業務の迅速化、多様化に対応したデータセンターの効率的な運用やSD-WANなどの新たなICT基盤サービスの提供について開発、検証に取り組みました。また、これらを実現するための新たな機能として、独自OSSであるOF-Patch(OpenFlow Patch)の開発や、複雑化、大規模化するネットワークシステムのテスト自動化ツールNetTesterなどの開発にも取り組みました。 その後、IoT、AI、ビッグデータなどの新たなデジタル技術の広がりを背景に、これらの技術を産業、社会の変革に適用しようというDXが注目されるようになり、当ラボでも沖縄への地域貢献の観点から「次世代ICT基盤技術とデジタル技術の融合」のユースケースとして、現実の産業、地域、社会の課題解決に取り組むことになりました。具体的な課題設定については、当ラボ内に異業種交流やSDGs視点で地域課題の抽出・整理を行う活動として、SDSG(Service Design Study Group)やSIDG(Social Innovation Design Group)を立ち上げ、各種ワークショップの開催や、行政や関係団体との意見交換などを通して、「データ活用」の観点から、2つの研究プロジェクト(ユースケース研究)を立ち上げました。1つ目は、沖縄県内のタクシー事業者との共同研究プロジェクトで、タクシー事業の効率化や安全性向上などを目的に、タクシーの車載器やドライブレコーダのデータの収集、蓄積、解析、可視化に取り組みました。2つ目は、沖縄県内の観光、交通事業の課題解決をテーマとした共同研究プロジェクトで、当ラボでは本プロジェクトを推進するに当たり、特定の課題だけでなく他の課題にも適用可能な共通基盤の構築が重要と考え、公共交通情報や観光情報をオープンデータ化し、利活用するためのプラットフォームとして、OTTOP(Okinawa Transit and Tourism Open data Platform)を構築し、公開しました。現在OTTOP上で、観光、交通情報を活用した検索サービスの強化や新しいサービスの開発が行われています。 これらの活動においては、LFN、OpenStack、OPNFV、FIWARE、MEFなどの国際的なOSS開発コミュニティや標準化推進団体と連携し、各種OSSを用いて技術検証を進めるとともに、当ラボが新規に開発した機能をOSSとして公開し、各種団体が開催する国際イベントで成果発表するなどの活動を行っています。具体的には、当ラボが会員や研究パートナと共同研究した5GNWスライス検証の成果をMEF主催のイベントMEF19に出展し、「MEF 3.0 Proof of Concept Awards」を受賞しました。また、IoTプラットフォームであるFIWAREとの連携機能として当ラボが独自開発したMeteoroidをOSSとして公開し、FIWARE Global Summitで発表しました。その他、各種団体の認定資格を取得したり、相互に会員加入し、情報交換、活動連携を進めるなど、様々な形で協調活動を進めています。 当ラボでは、拠点とする沖縄が日本とアジアの中間に位置するという地理的特性を生かし、台湾、マレーシア、韓国など、アジア各国との交流を進めています。特に研究面では、台湾のIII(Institute for Information Industry)、NYCU(National Yang Ming Chiao Tung University:国立陽明交通大学)や韓国のETRI(Electronics and Telecommunications Research Institute)などと国際的な協力体制を構築し、活動に取り組んでいます。IIIとはIII技術者の沖縄への受け入れやSDNを中心とした共同研究などを、NYCUとは共同研究センターを設立し、ONOS/CODEや5Gを中心とした共同研究などを展開しています。5Gについては、NYCUが開発したfree5GCの技術検証を共同で実施しています。ETRIとは北東アジアOSS推進フォーラムの枠組みの下で、インタークラウド連携技術に関する共同研究を実施しました。 2022年度からは経済安全保障に関連して、ネットワークインフラのトラスト(信頼度)を引き上げる仕組みを構築するTrusted NW PJの活動を開始しました。情報通信などの重要インフラに使われるサーバやNW機器等に組み込まれている部品やソフトウェアの来歴を見える化し、インフラの利用者だけでなく、運営事業者、機器ベンダ、SIerなどあらゆるステークホルダーにとってより安全なインフラが構築できることを目指しています。 当ラボでは、このような様々な共同研究を促進するための共通環境及び場として、テストベッドとデータベッドを整備、提供しています。テストベッドは当ラボの最新の研究成果を組み込んだ検証、開発のための共通基盤で、OSSで構成されています。拡張性、柔軟性確保のため、会員企業のテスト環境など外部のテスト環境との相互接続も進めています。データベッドはデータ活用を促進するための共通基盤として整備されたもので、様々なプロジェクトで活用されています。 ■人材育成 技術の普及促進のためには、研究活動に加え、技術を支える人作りが必要との認識から、人材育成活動にも取り組んでいます。当初は、技術の底上げ、技術者確保のため、技術セミナー、ハンズオンなど、基礎的な教育、トレーニングプログラムを沖縄県内の学生中心に展開し、延べ3,000名以上を対象に実施しました。また、産業界で即戦力として活躍できる実践的な技術者の育成を目指した「スペシャリスト育成プログラム」も実施しました。学生、若手技術者を対象に、ICT業界の第一線で活躍されている技術者の方々に指導者(メンター、アドバイザー)になっていただき、7ヶ月のトレーニング期間内にチームでプログラムを企画から作り上げ、成果をプログラムコンテストで発表し、優勝チームは台湾NYCUやマレーシアUniKL(クアラルンプール大学)などで現地学生向けに英語でプレゼンするという構成になっています。既に多くの技術者を輩出しており、修了生は、企業やコミュニティの第一線で活躍されています。 ■国際会議、国際交流会を含めた交流の場の提供 当ラボでは、沖縄開催の独自国際会議として、Okinawa Open Daysを主催し、企画、運営を行っています。研究活動の広がりに伴い、テーマは、SDN、クラウド中心から、5G、デジタル技術、データ活用、地域貢献などに広がり、集客数も4日間で延べ1,000名を超える規模になりました。Okinawa Open Daysに加え、アジアの技術者が気軽に参加できるよう、アジア開催の国際交流会として、台湾のIIIやNYCU、マレーシアのUniKLなどと国際シンポジウムや現地学生との交流会などを共催しています。また、国内の技術者が気軽に参加できる、情報交換、意見交換の場としてフォーラム活動や会員企業の経営層の方々の交流の場としてOOLサミットの開催も行っています。 これまでご紹介しましたように、当ラボでは設立以来ユースケースという切り口で、オープンな技術やエンジニアの交流・融合の場として、技術と産業、社会とのあるべき姿を追求するとともに、様々な活動に取り組んでまいりました。ウィズコロナ、アフターコロナの新たな世界への対応、新しい生活様式への対応が求められている中、産業界や社会におけるICTやデジタル技術への期待、要請はますます高まっています。当ラボでは今後ともユースケースや交流の場の提供にこだわりをもち、様々な活動にチャレンジし、技術貢献、社会貢献を進めて行く所存です。 皆さまのより一層のご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

OOL沿革
2013年5月8日設立
2014年3月
テストベッドサービス開始。研究PJ、人材育成、各種イベントで活用可能な自前システム(サーバ・NW機器数十台規模)をフルオープンソースで構築、テストベッドとしてサービス提供
関連リンク:テストベッドPJ
4月
海外との共同研究を開始 台湾IIIの技術者がラボに常駐
5月
SDSG(Service Design Study Group)にて異業種交流、シビックテック活動を開始。
2019年度からはSIDG(Service Innovation Design Group)として活動を継続
関連リンク:SIDG活動
12月
クラウド/SDN 技術の国内2大イベント
「OpenStack Day」「SDN Japan」を
「Okinawa Open Days」として沖縄で同時初開催
2022年の第10回までに延べ8,975名が参加
関連リンク:Okinawa Open Days
2013年5月
沖縄IT津梁パーク(うるま市)にて、
SDN/クラウド融合技術の研究を開始
7月
沖縄情報通信センター(うるま市兼箇段)へ移転
8月
海外イベントに初参加。
台日SDN国際交流会、
OpenStack Day Taiwan、SDN Plugfest
2016年5月
日本~アジア地域をカバーする国内初のOPNFVコミュニティラボを構築。アジア地域全体のOPNFVの普及に貢献。
9月
NTTコム那覇勢理客ビル(浦添市)へ移転
2019年11月~2021年3月
MEFイベントにて5Gネットワークスライシングに関するデモを実施。2019年「MEF 3.0 Proof of Concept Awards」、2021年「Innovation Award」を受賞
2020年3月
IoTシステム開発者を支援するFaaS基盤「Meteoroid」を開発、OSSとして公開。
IoTプラットフォームFIWARE上で個別アプリケーションをシームレスに実行可能とし、IoTデバイスからのイベント処理組み込みの容易化に貢献
2021年12月
オープンデータ利活用、シビックテック活動の取り組みが認められ、「おきなわSDGsパートナー」に認定
3月
マレーシア国際交流会開催。
2020年までに計4回、延べ539名が参加
2023年5月
「日本ITU協会賞・功績賞」を受賞。
沖縄・日本発の次世代ICT国際研究開発拠点形成、海外の大学や研究機関との連携によるICT分野での国際協力への貢献が評価された
関連ページ:「日本ITU協会賞・功績賞」を受賞
2021年~
技術の進化、社会ニーズを先取りした新しい研究PJを継続的に立ち上げ。
関連リンク:
OOL沿革紹介動画
OOL活動の経緯
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10th Anniversary
Events

♢10周年記念交流会(会員、一般)
日 時:20023年5月24日(水)18:30-20:30
場 所:ホテルコレクティブ(那覇市松尾)
参加費:有料
申込み:https://ool.connpass.com/event/277971/
♢10周年記念OOLサミット(会員限定)
日 時:20023年10月20日(金)
場 所:沖縄科学技術大学院大学
詳 細:https://www.okinawaopenlabs.org/ool-summit2023

