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研究活動全体の紹介

Research and Development

沖縄オープンラボでは通信技術と情報技術を融合させたICT(Information and Communication Technology)基盤の研究と、そのICT基盤上に各種データを収集・蓄積し、活用するデータ利活用研究を行っています。

研究開発の対象技術領域、および、技術適用対象領域

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先進技術研究

■ 概 要

  • ICT基盤技術を中心に、ユースケースを想定しながら、OSS製品を極力用いて技術評価、検証を行う

  • 既存OSS製品では想定するユースケースを実現できない場合は不足機能をOSSで技術開発、検証する

  • 現実の課題を取り上げ、技術を活用して解決に取り組む

 

■ 技術評価、検証

  • ICT基盤技術

    • SDN、クラウド、コンテナなど、仮想化技術から評価、検証に着手、OPNFV、ONOS/CORD、Calicoなど様々な技術について調査、検証

    • SDNの普及促進の観点から、データセンター運用のSD(Software-Defined)化を実現する独自のOSS(OF-Patch)を開発

    • これらの技術検証、技術開発に加え、ネットワークシステムの構築、評価、運用の効率化、自動化などの活動も展開

    • 5Gについては、OSSを用いたローカル5G環境の評価を目的として、RANや5GCを始めとしたモバイル関連OSS、および周辺技術であるMECやオーケストレータ・コントローラに関する機能・性能検証を実施

    • RANについては、ラボ内に実機による検証環境を構築し検証

    • SDN、クラウド、コンテナなど、仮想化技術から評価、検証に着手、OPNFV、ONOS/CORD、Calico

  • ICT高度化技術

    • OSS版のIoT基盤として、FIWAREを中心に評価、検証

    • より使い易いIoT基盤を実現するため、 FIWAREとFunction as a Serviceを統合管理する MeteoroidというOSSを独自開発し、それを活用したユースケースの検証や複数FIWARE間の接続

    • 検証などを実施するとともに、スマートシティのプラットフォームとして注目されているX-Roadの検証も実施

    • データ利活用研究と連携し、データ可視化分析ツールの検証、タクシードライブレコーダーの映像分析などにも取り組んだ

  • 様々な技術の組み合わせ

    • 5G、IoT基盤(FIWAE+Meteoroid)、画像分析機能、サイネージなどを組み合わせ、空港やスタジアムを想定した評価システムを構築し、動作検証を実施

​■ 実課題への取り組み

  • 産業、社会、地域の様々な課題に対して、技術的な観点から、解決に取り組む

    • eスポーツの通信環境の改善(eスポーツPJ)

      • 沖縄のeスポーツ推進団体からの課題提起により、対戦ゲームの通信環境におけるNW遅延問題に対して、NW基盤技術の観点から様々なNWデータの分析により解決に向け取り組む

    • 災害に強いICTインフラ環境の検討(Edgeプロジェクト)

      • 沖縄の地理的な事情から、災害時にICTインフラ分断(九州-沖縄、本島-離島)発生のリスクがあり、その対策について、Edgeコンピューティングが適用できないかなど、技術的な観点から検討する

  • ICTインフラの信頼性向上(Trusted Network PJ)

    • 社会インフラや企業のITインフラを、より安心、安全なものにするために、サプライチェーン上および導入後の運用において、製品が信用できる状態にあるかどうかを常に確認するオープンな仕組み「Trusted Network」の実現に取り組む

    • 関連技術の標準化にも取り組む

データ利活用研究

 

■ 概 

  • データ利活用により、沖縄の産業、地域課題の解決を図る

    • オープンデータ活用による観光2次交通の課題解決への取り組み

    • タクシー車載情報の活用による価値創造への取り組み

    • クラウドサービス活用によるデータ処理効率化の検証

■ 主な活動事例

  • オープンデータ活用による観光2次交通の課題解決への取り組み(データベッドPJ)

    • 背景

      • 観光立県、車社会である沖縄にとって、観光アクセス改善、 渋滞緩和を図ることが喫緊の課題

    • 目的

      • 観光、公共交通情報(路線情報、運行情報などの静的、動的情報)をオープンデータ化し活用促進することにより、公共交通の利便性を高め、有効活用を図る

    • 活動概要

      • OOLがオープンデータを登録、活用するための共通基盤(OTTOP)を開発、提供

        • 標準データ形式であるGTFSを採用することで、オープンデータの利用拡大、促進

        • 観光、交通事業者が自らデータの登録、保守ができる

        • アプリ、サービス事業者が登録されたデータを活用して、様々なサービスを提供できる

      • 観光、交通事業者に働きかけ、OTTOPを活用して、オープンデータを集積

      • サービス事業者に働きかけ、OTTOP上のオープンデータの活用を促進

      • 交流活動(ワークショップなど)を活用して、関係者への認知度向上を図る

    • ​成果

      • GoogleMapでEnd-to-Endの経路検索などが可能になり、公共交通利用の利便性が大幅に向上、旅行者だけでなく、住民も成果を体感

      • 各方面でのOTTOPの利用拡大

        • OTTOPの認知度向上により、他のサービス事業者での採用、高校、職能校、バス会社などの各種教育、訓練での活用、防災、危機管理などでの活用、既存バス路線の再編などでの活用が広がる

  • タクシー車載情報の活用による価値創造への取り組み(データベッドPJ、IoTプラットフォームPJ)

    • タクシー車載器、ドライブレコーダーなどの情報を活用し、ビジネス課題解決、新たな価値創造に取り組む

      • タクシー車載器、ドライブレコーダーなどの情報をデータベッド上に集積

      • タクシーの車載情報、走行情報、ステータス情報を活用した顧客需要、乗車ポイントの予測や、ドライブレコーダー情報を活用した危険運転の予測などへの適用を検討、検証、新たな価値づくりに取り組む

  • クラウドサービス活用によるデータ処理効率化の検証(DataOps PJ)

    • クラウドサービスのデータ処理フレームワークを利用することで、データマネジメントの省力化、再利用性向上、変化への対応力向上が可能かを検証する

    • 検証を通して、以下の知見を得る

      • どのようなデータ処理ツールが最適かを判定できるスキル、ノウハウ

      • データを処理する全体の流れをデザインし、それを運用、管理できるスキル、ノウハウ

      • オープンデータ活用促進のためのアイデア

 

評価、検証環境の整備、提供

研究開発活動を促進するため、評価、検証環境として、テストベッドとデータベッドを整備、提供する

研究開発活動の管理、推進

研究開発はプロジェクトとして推進、管理する

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