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プロジェクト一覧
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組織概要・代表挨拶
About OOL・Message from Chairman
沖縄オープンラボラトリは次世代ICT基盤技術の実用化と普及を目指しています。
組織概要・代表挨拶
About OOL・Message from Chairman
組織概要
名 称 一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ(略称:沖縄オープンラボ、OOL、等)
設 立 2013年5月8日
所在地 〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客4-19-3 NTTコム那覇勢理客ビル5階
代 表 代表理事 伊藤 幸夫
目 的 情報通信における先進技術(次世代ICT基盤技術)の実用化、普及のための
国際研究拠点の形成、研究活動の推進
一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ
代表理事 伊藤 幸夫
沖縄オープンラボラトリは、「沖縄に国際研究開発拠点を形成する」との構想の下、次世代ICT基盤技術の実用化、普及を目的とし、「SDNとクラウドの融合」という技術分野の枠を超えた活動を、それに賛同する企業、団体と国や業界、組織の枠を超えてオープンに推進する、世界的にもユニークな研究機関として、2013年5月に設立されました。
設立以来ご支援、ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げますとともに、更に多くの方々にご理解、ご賛同いただけますよう、これまでの活動を振り返りながら、改めて当ラボのご紹介をさせていただきたいと思います。
<研究開発>
当ラボの活動目的として冒頭に掲げた「SDNとクラウドの融合」はネットワークとサーバというICT基盤技術の異なる技術分野における仮想化技術の融合、統合化を目指すもので、SDN、OpenStackに加え、NFV、各種オープンソースソフトウェア(OSS)、マルチクラウド連携、SDxなどの技術要素も含めて技術検討、検証を行い、そのユースケース(利用形態)として、業務の迅速化、多様化に対応したデータセンターの効率的な運用やSD-WANなどの新たなICT基盤サービスの提供について開発、検証に取り組みました。また、これらを実現するための新たな機能として、独自OSSであるOF-Patch(OpenFlow Patch)の開発や、複雑化、大規模化するネットワークシステムのテスト自動化ツールNetTesterなどの開発にも取り組みました。
その後、IoT、AI、ビッグデータなどの新たなデジタル技術の広がりを背景に、これらの技術を産業、社会の変革に適用しようというDXが注目されるようになり、当ラボでも沖縄への地域貢献の観点から「次世代ICT基盤技術とデジタル技術の融合」のユースケースとして、現実の産業、地域、社会の課題解決に取り組むことになりました。具体的な課題設定については、当ラボ内に異業種交流やSDGs視点で地域課題の抽出・整理を行う活動として、SDSG(Service Design Study Group)やSIDG(Social Innovation Design Group)を立ち上げ、各種ワークショップの開催や、行政や関係団体との意見交換などを通して、「データ活用」の観点から、2つの研究プロジェクト(ユースケース研究)を立ち上げました。1つ目は、沖縄県内のタクシー事業者との共同研究プロジェクトで、タクシー事業の効率化や安全性向上などを目的に、タクシーの車載器やドライブレコーダのデータの収集、蓄積、解析、可視化に取り組みました。2つ目は、沖縄県内の観光、交通事業の課題解決をテーマとした共同研究プロジェクトで、当ラボでは本プロジェクトを推進するに当たり、特定の課題だけでなく他の課題にも適用可能な共通基盤の構築が重要と考え、公共交通情報や観光情報をオープンデータ化し、利活用するためのプラットフォームとして、OTTOP(Okinawa Transit and Tourism Platform)を構築し、公開しました。現在OTTOP上で、観光、交通情報を活用した検索サービスの強化や新しいサービスの開発が行われています。
これらの活動においては、LFN、OpenStack、OPNFV、FIWARE、MEFなどの国際的なOSS開発コミュニティや標準化推進団体と連携し、各種OSSを用いて技術検証を進めるとともに、当ラボが新規に開発した機能をOSSとして公開し、各種団体が開催する国際イベントで成果発表するなどの活動を行っています。最近の例としては、当ラボが会員や研究パートナと共同研究した5GNWスライス検証の成果をMEF主催のイベントMEF19に出展し、「MEF 3.0 Proof of Concept Awards」を受賞しました。また、IoTプラットフォームであるFIWAREとの連携機能として当ラボが独自開発したMeteoroidをOSSとして公開し、FIWARE Global Summitで発表しました。その他、各種団体の認定資格を取得したり、相互に会員加入し、情報交換、活動連携を進めるなど、様々な形で協調活動を進めています。
当ラボでは、拠点とする沖縄が日本とアジアの中間に位置するという地理的特性を生かし、台湾、マレーシア、韓国など、アジア各国との交流を進めています。特に研究面では、台湾のIII(Institute for Information Industry)、NCTU(国立交通大学)や韓国のETRI(Electronics and Telecommunications Research Institute)などと国際的な協力体制を構築し、活動に取り組んでいます。IIIとはIII技術者の沖縄への受け入れやSDNを中心とした共同研究などを、NCTUとは共同研究センターを設立し、ONOS/CODEや5Gなどの共同研究などを展開しています。5Gについては、NCTUが開発したfree5GCの技術検証を共同で実施しています。ETRIとは北東アジアOSS推進フォーラムの枠組みの下で、インタークラウド連携技術に関する共同研究を実施しました。
当ラボでは、このような様々な共同研究を促進するための共通環境、場として、テストベッドとデータベッドを整備、提供しています。テストベッドは当ラボの最新の研究成果を組み込んだ検証、開発のための共通基盤で、OSSで構成されています。拡張性、柔軟性確保のため、会員企業のテスト環境など外部のテスト環境との相互接続も進めています。データベッドはデータ活用を促進するための共通基盤として整備されたもので、様々なプロジェクトで活用されています。
<人材育成>
技術の普及促進のためには、研究活動に加え、技術を支える人作りが必要との認識から、人材育成活動にも取り組んでいます。当初は、技術の底上げ、技術者確保のため、技術セミナー、ハンズオンなど、基礎的な教育、トレーニングプログラムを沖縄県内学生中心に展開し、延べ3,000名以上を対象に実施しました。これらの活動は一段落し、現在は、「スペシャリスト育成プログラム」を展開しています。本プログラムは、産業界で即戦力として活躍できる実践的な技術者の育成を目指したもので、学生、若手技術者を対象に、ICT業界の第一線で活躍されている技術者の方々に指導者(メンター、アドバイザー)になっていただき、7ヶ月のトレーニング期間内にチームでプログラムを企画から作り上げ、成果をプログラムコンテストで発表し、優勝チームは台湾NCTUやマレーシアUniKL(クアラルンプール大学)などで現地学生向けに英語でプレゼンするという構成になっています。既に多くの技術者を輩出しており、修了生は、企業やコミュニティの第一線で活躍されています。
<国際会議、国際交流会を含めた交流の場の提供>
当ラボでは、沖縄開催の独自国際会議として、Okinawa Open Daysを主催し、企画、運営を行っています。研究活動の広がりに伴い、テーマは、SDN、クラウド中心から、5G、デジタル技術、データ活用、地域貢献などに広がり、集客数も4日間で延べ1,000名を超える規模になりました。Okinawa Open Daysに加え、アジアの技術者が気軽に参加できるよう、アジア開催の国際交流会として、台湾のIIIやNCTU、マレーシアのUniKLなどと国際シンポジウムや現地学生との交流会などを共催しています。また、国内の技術者が気軽に参加できる、情報交換、意見交換の場としてフォーラム活動や会員企業の経営層の方々の交流の場としてOOLサミットの開催も行っています。
これまでご紹介しましたように、当ラボでは設立以来ユースケースという切り口で、オープンな技術やエンジニアの交流・融合の場として、技術と産業、社会とのあるべき姿を追求するとともに、様々な活動に取り組んでまいりました。ウィズコロナ、アフターコロナの新たな世界への対応、新しい生活様式への対応が求められている中、産業界や社会におけるICTやデジタル技術への期待、要請はますます高まっています。当ラボでは今後ともユースケースや交流の場の提供にこだわりをもち、様々な活動にチャレンジし、技術貢献、社会貢献を進めて行く所存です。
皆様のより一層のご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表挨拶