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SDN/クラウド プログラムコンテスト2019



2019年12月9日-10日の4日間、沖縄県市町村自治会館(那覇市)において「Okinawa Open Days 2019」が開催されました。


この国際会議は、SDN/NFVやクラウドをはじめとする先端的なICT技術をテーマに、研究者・技術者・利用者が垣根なく語り合い、最新動向を共有し合うことのできる、日本に、そして世界に開かれた国際会議です。


そして、「SDN/クラウド プログラムコンテスト 2019」は2日目にあたる12月10日に開催されました。

SDN/クラウドプログラムコンテストは、学生や若手エンジニアを対象にして、SDN/クラウド技術を利用したイノベーティブなアイディアと実装を競い合うコンテストです。

本プログラムコンテストには、12チームが参加し、そのうち3チームは一般公募での参加となりました。


審査は、テーマの新規性/独創性/有用性、実装の完成度/難易度、発表資料のでき映え/オーラルなどの観点から、審査委員により行われます。そこに、当日の来場者の評価が加味されて、コンテストの最終的な順位が決まります。例年、順位に応じた豪華な副賞がスポンサー企業などから提供され、それも参加者の楽しみのひとつになっています。


今年は全12チームの発表が終わった後、ただちに審査委員による審査が行われ、すみやかにその結果が発表されました。グランプリ以下、順位はつぎのようになりました。


コンテスト結果

グランプリ JEC seeds

旭 和佳、チャン トゥ ハン、沖 玲穏(日本電子専門学校〈東京〉)

副賞:マレーシア国際交流ご招待 / 沖縄オープンラボラトリ


2位. Innovative JECreators

安藤 愛菜、キム ドン ヒョン、ティハ トーン ナイン(日本電子専門学校〈東京〉)

副賞:夢を叶える体験券/ 沖縄オープンラボラトリ

3位. Udon_Internet

小松 聖矢(香川高等専門学校〈香川〉)、竹原 一駿(香川大学〈香川〉)、宮川 慎也(名古屋大学 大学院〈愛知〉)

副賞:アクセス ポイント 1台/人/ シスコシステムズ合同会社


4位. DigDog

上地 悠斗、髙瀬 大空、秋田 海人(琉球大学〈沖縄〉)

副賞:Oculus Go 32GB 1台/人/ 日本電気株式会社

5位. 九産好いとーよ

河本 碧生、木村 智仁、谷口 佳誉(九州産業大学〈福岡〉)

副賞:Happy Hacking Keyboard、Ricoh Thetaのいずれか1台/人/ さくらインターネット株式会社


6位. MAT_Nodes

朝倉 匠、宮平 賢、玉城 賢勝(琉球大学〈沖縄〉)

副賞:ラズパイセット 1台/人 / NTTコミュニケーションズ株式会社

7位. ネットワークデザイン

「Li-FiとSDN技術を組み合わせた動的経路切り替えシステム」

戸巻 潤也(明治大学 大学院〈東京〉)

副賞:LinuC受験チケットおよび学習書籍、マスコット人形 / LPI-JAPAN

8位. 加藤

「Li-FiとSDNを用いた動的ルーティング技術」

堀口 敦士(明治大学 大学院〈東京〉)

副賞:好きな技術書購入(1万円相当/人)/ 沖縄オープンラボラトリ


9位. TOM_thon

玉城 翔平、大城 紳之亮、森 健汰(琉球大学〈沖縄〉)

副賞:技術書セット/ TIS株式会社

   ・書籍Zabbix統合監視徹底活用 1冊/人

   ・Pythonで学ぶ強化学習 1冊


10位. アベンジャーズ

渡久平 圭祐、仲宗根 航(琉球大学〈沖縄〉)

副賞:技術書セット / レッドハット株式会社

   ・Kubernetes実践ガイド1冊/人

   ・Ansible実践ガイド  1冊/人


11位. NCTU CWT

「NFV-enabled Network Slicing for IoT」

Ting-An Tsai、Zhao-Ru Chen(台湾国立交通大学)

副賞:openWRT搭載・超小型Linux Vocore Ver1 x 1人2個 / 株式会社イイガ


12位. Fracture

西 敬祐(京都産業大学 大学院〈京都〉)、上東 亜佑稀(大阪電気通信大学 大学院〈大阪〉)、安田 和麿(京都産業大学 大学院〈京都〉)



上位6チームの発表内容を簡単に紹介します。


グランプリに輝いたJEC seedsチームは、訪日客の旅行スタイルが、紋切り型の観光旅行から、「迷う」ことを楽しみながら自分だけの発見を得る旅に変化している点に注目。そんな新しいスタイルの旅行をもっと楽しくするツールとしてSAKURA STAMPを提案しました。SAKURA STAMPは、スタンプ型のBluetoothデバイスと専用アプリで構成されます。それらを使い、移動の軌跡を記録する、スタンプを押す動作をすることで気に入った場所を登録する、移動の軌跡とスタンプした場所をはがきに印刷する、自分と誰かの旅の軌跡を重ねて違いを楽しむ、といったことができます。旅行者の最新ニーズを研究して独自の視点から新しい旅の楽しみ方を提案した点が高く評価されました。


2位のInnovative JECreatorsチームの発表テーマは「社員の栄養バランス、社員食堂の残食を可視化し自然環境を整える『For Green』の開発」です。チームは、栄養バランスが偏りがちな社会人の食生活を改善し、同時に、社会問題化している食品ロスの削減をめざして、社員食堂向けのアプリスイートを開発しました。これには、食事内容から社員の栄養バランスを教えるSunshine(社員向け)、社食の人気メニューや残食量を分析するGround(会社労務部向け)、残食から生じるCO2量や海水温度などをサイネージ表示して啓蒙するOcean(全員向け)の3つが含まれます。単なる栄養管理アプリでなく、自然環境への影響も意識しながら、社員が自分の食生活を考える機会を提供する独自性が評価されました。


以下、3位のUdon_Internetチームは、慢性的に通信速度が大幅低下している寮内Wi-Fiに手作りのメッシュネットワークを導入する実証実験の模様を報告しました。

4位のDigDogチームは、KubernetesとRuby on Railsを用いたコンテナ貸し出しサービスの実装事例を紹介しました。

5位の九産好いとーよチームは、温度、湿度、気圧、アンモニア、CO2のセンサを搭載したラズパイで教室内の環境を可視化するシステムを開発しました。

6位のMAT_Nodesチームは、初心者でも費用をかけず手軽にネットワーク対戦ゲームを開発できるよう、Mirrorと呼ばれるオープンソースのUnityアセットに対して機能拡張を行いました。




全チームの発表内容はこちら

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