2014年9月19日、中級者向けに座学セミナー(サテライト)が開催されました。
こちらは、「沖縄県クラウドオープンネットワーク技術基盤構築事業」の一環で行うOOL主催の遠隔講演です。
■開催内容
日 時:2014年9月19日(金)13:00~17:00
場 所:(沖縄会場1)沖縄IT津梁パーク 第3会議室
(沖縄会場2)沖縄県市町村自治会館 第7会議室
(東京会場)東京大学 浅野キャンパス 情報基盤センタ 103 遠隔講義室
(大阪会場)大阪大学 中之島センター 406講義室
主 催:沖縄オープンラボラトリ
協 力:東京大学情報基盤センター
大阪大学サイバーメディアセンター(CMC)
サイバー関西プロジェクト(CKP)
OIX(Okinawa Internet eXchange)
琉球大学工学部 シスコシステムズ合同会社
参加費:無料(事前登録制)
参加者:149名
(沖縄72名、東京56名、大阪21名)
■プログラム映像
当日プログラム
1.OpenStackセッション
ビットアイル総合研究所 長谷川 章博氏
5月にアトランタで開催されたOpenStack Summitは 参加者が4000名を超える規模まで拡大しました。
SuperuserへのフォーカスやOps meetupなどの新しい試みが行われ、OpenStackを取り巻く環境が進化しています。
このOpenStack Summitを振り返り、OpenStackがどうなっていくのか、どのような方向をめざしているのかを
改めてまとめて講演いたします。
日本電気株式会社 元木 顕弘氏 今秋リリース予定のOpenStack Junoリリースの開発が進んでいます。
様々な拡張機能や新プロジェクトがある中で、注目すべき新機能をご紹介します。 Neutronは仮想ネットワークサービスのプロジェクトで、SDNとの関連で注目されいます。
JunoサイクルではDVR(Distributed Virtual Router)やGroup-based Policyといった機能の拡張が進んでいます。
これらの概要と進捗をご紹介します。 Junoに向けた開発動向(Ironic)
株式会社日立製作所 守屋 哲氏
Ironicはベアメタルサーバをクラウドで提供するためのプロジェクトです。
まだ正式プロジェクトではありませんが、今後の可能性から多くの注目を集めているプロジェクトです。
本セッションでは、Ironicの現在の状況と今後についてご紹介します。
2.SDNセッション
SDNの概要と動向 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社/一般社団法人沖縄オープンラボラトリ 佐藤 陽一 SDN技術はOpenFlowを中核とする新しいNetworking技術です。
SDN技術はStanford大学を中心とするアカデミアが発祥であるが、今や各国の研究機関、
ベンダでの研究開発が進んでいます。SDNがどのような仕組みで、なぜ注目され、
今後のネットワークがどのように影響されていくかを解説します。
さらにSDNを取り巻く最近の技術動向について説明を行います。
日本電信電話株式会社 高橋 宏和氏 Lagopusは、OpenFlow 1.3に広く準拠し、高速なパケット処理が可能なSDNソフトウェアスイッチです。
2014年7月にオープンソースソフトウェアとして公開したことで、無償で利用できるだけでなく、
誰でもLagopusの開発に参加できます。本セッションでは、Lagopusの概要や位置づけ、高い処理性能を
実現するための技術的な仕組みについて解説し、想定される応用例を紹介します。 沖縄オープンラボラトリ活動のご紹介
一般社団法人沖縄オープンラボラトリ 照屋 保幸
2013年5月に設立された一般社団法人沖縄オープンラボラトリは、活動期間が1年を超え
「技術開発、テストベッドの構築・運用、人材育成・交流」の様々な活動を実施してきました。
本年度は2つのWGで活動をし、テストベッド基盤開発やOF-Patch拡張他、10以上のプロジェクトが
始動しています。本セッションでは、その中で も沖縄オープンラボラトリが構築管理し、
WG名にもなっているテストベッドの内容及び実績を紹介します。
さらにテストベッドを利用し た新プロジェクトのご紹介も行います。