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日本初のOPNFVコミュニティラボを沖縄で構築

2016年7月1日 一般社団法人沖縄オープンラボラトリ

日本初のOPNFVコミュニティラボを沖縄で構築

一般社団法人沖縄オープンラボラトリ(沖縄県うるま市字兼箇段61番地1、理事長:伊藤幸夫、以下:沖縄オープンラボ)は、NFV※1のソリューションやサービスの進化を加速させることを目的としたオープンソースプロジェクトであるOPNFV※2(2016年3月加入済み)との連携活動としてOPNFVコミュニティラボを日本で初めて構築し、2016年5月10日に公開いたしました。 このコミュニティラボは、OPNFVのプロジェクトであるPharosプロジェクト※3の活動として構築されたもので、日本のみならずアジア地域におけるOPNFVコミュニティの開発・検証用ラボとして位置づけ、アジア地域全体におけるOPNFVの普及に貢献していきます。沖縄オープンラボは、アジアのITハブとしてその役割の拡大を図っており、今回の取り組みもその一環を担うものです。

OPNFVのコミュニティは、沖縄オープンラボがこれまで実施してきた先進的な活動の成果を広く活用していくと共に、NFV関連の活動をさらに広げていくうえで最良のコミュニティと考えています。沖縄オープンラボではクラウド、SDN/NFV連携技術研究としてNFVの利用可能性について研究しており、今回のコミュニティラボの開設によって、より多くの技術者と研究を広げられることを期待しております。 その研究成果の1つとして6月20日から23日にドイツ(ベルリン)で開催されたOPNFV Summitにおいては、沖縄オープンラボから「 Automated Platform for Testing VNF Performance and Interoperability with Variable Flavors」と題してセッション発表も行いました。

沖縄オープンラボでは、OPNFVに加盟し活動することで、国内におけるOPNFVの活性化に協力し、Pharosプロジェクトを通してアジアのコミニュティラボを構築することでアジア諸国と連携していきます。また今後さらに業界の発展を加速させていけるよう、これまでの活動・成果を元に、会員企業やOPNFVのコミュニティと協力し研究開発・実証活動に取り組んでまいります。

■沖縄オープンラボの概要 沖縄オープンラボは、世界的なIT基盤の変革要素であるクラウドコンピューティング(クラウド)とSoftware-Defined Networking(SDN) などの次世代ICT基盤技術の実用化や普及・促進を目的とし、それに賛同する企業・団体がオープンに参加できる世界初の団体として、2013年5月8日に設立され、4年目を迎えました。沖縄オープンラボは、「クラウドとSDN/NFVの融合」という技術分野の枠を超えた活動を推進する、世界的にもユニークな研究機関であるという特徴を生かし、今後も本目標の実現に向け積極的に取り組んでまいります。

※1 NFV 仮想化技術を用いてネットワーク機能(ロードバランサ、ファイヤーウォール、ルータ等)を汎用サーバ上で仮想的に実現をする。NFVは、テレコムキャリアのアプリケーションを仮想化することにより、クラウドの効率性(CAPEX、OPEXの削減)と柔軟性(スモールスタート、ターンアラウンドタイム短縮)を高めることを目指している。

※2 OPNFV NFVのソリューションやサービスの進化を加速させることを目的としたオープンソースプロジェクトで、参加企業が複数のオープンソースソフトウェアを利用したインフラストラクチャ環境やテスト環境を構築している。 また、各レイヤで利用されるコンポーネント間の相互連携、機能の検証や、サービスのパフォーマンス、スケーラビリティ等の性能の検証を行うオープンソースのプラットフォームを確立している。

※3 Pharos プロジェクト OPNFVのプロジェクトの1つ。Pharos プロジェクトではOPNFVの仕様に準拠したテストの促進、及びアーキテクチャ・環境・ベンダーを超えたOPNFVの適用性の確保や、より安定して相互運用可能なOPNFVのソフトのリリースをサポートしている。また、コントリビュータに対しては実際に動作検証が可能で、繰り返しテストができるオープンなNFVの環境を提供することを目的としたコミニュティラボの運用を行っている。

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