PROJECT
■プロジェクト名
インターネット回線カルテPJ(旧eスポーツPJ)
■プロジェクト期間
2021年6月~ ※2025年7月からインターネット回線カルテPJに改称
■課題感
電気ガス水道に並ぶ社会インフラとなったインターネット。日々の生活や企業活動に欠かせない存在となっている。電気ガス水道においては、その品質基準が国によって定められ、提供者に対し厳しい制約が課されており、利用者は安心して利用することができている。
一方、インターネットについては、その品質を利用者が客観的に知る方法が限られている。e-Sportsのプロ選手は普段利用している回線の品質を知ることは対戦や練習において重要である。また、学校インターネットにおいて、学校での利用に支障が出ないようにインターネット回線の品質を管理する必要がある。しかしながら、利用者目線での品質把握が限定されているため客観的な回線品質の把握が困難な状況である。
■解きたい課題
インタネット回線の品質を計測し、回線品質の客観的把握を可能にする
■ゴール
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回線品質測定をしたい利用者に回線品質測定手段を提供する。
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測定データを集積し、多目的に利用可能な状態にする。
背景と目的、これまでの経緯
背景
沖縄のeスポーツ選手がインターネットを用いたネットワーク対戦にて
練習・試合をする際に、回線状態が思わしくなく、思うようにプレイを
することができない
目的
対象ゲームの通信仕様を調査してeスポーツ選手のゲームプレイにて
最適なインターネット環境の提案


回線測定の目的と実施内容
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沖縄のインターネット回線のなかでどの回線がeスポーツで使えるのかを調べて開示する
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沖縄県内のインターネット回線の品質測定
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インターネット回線環境測定ツールの開発
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インターネット回線環境測定ツールを用いた沖縄のインターネット回線の測定
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測定したデータの分析とインターネット回線の評価
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「どの場所」の「どのキャリア」が「どんなスコア」なのかを分類
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加えて時間帯・季節・天候・イベントなどその他要素でどんな傾向があるかも分析、まとめる
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データの公開
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分析した内容・知見を広く開示する
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回線測定ツールの設置先と測定内容
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回線調査ツールを独自に開発。回線調査ツールから各測定サイトに接続して下記の計測項目を計測・記録する仕組みを構築
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計測項目:ダウンロード速度、アップロード速度、RTT、jitter
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各地のインターネット回線に接続し測定を行ない、データを取得。

回線調査ツールアーキテクチャ
各 container の役割
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scanner: selenium を操作し、その結果を parse する
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selenium: automated browser (browser としては chromium 使用)
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elasticsearch: 検索エンジンであり、こちらに結果格納
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kibana: elasticsearch の内容をリッチに visualize

今後の展望
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観測拠点の増設
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沖縄県各地に測定ポイントを設置してデータを
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連携自治体の学校にインターネット回線環境調査ツールを導入
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観光ホテルなどとの連携
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測定データの分析を試行
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時系列データとして扱い、統計的性質の観点から回線評価の可能性を探る
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1日単位の波形パターンとして扱い、クラスタリング分析等により回線評価の可能性、外れ値の検出への応用を検討
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Project Member
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NTTドコモビジネス株式会社
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株式会社オープンシステムズラボラトリ
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株式会社ボスコテクノロジーズ
