OOLオープンフォーラム NW DevOps PJ活動内容について議論しよう
2021/09/17
終了
オンライン
前回開催された「NW運用の高度化に向けて」の勉強会での議論を踏まえ、「Model Driven NW DevOps PJ」がスタートします。今回はその新しいPJと、これまでのOOLの活動の中で「ModelベースでNWにアプローチしてきた」別PJと両者の取り組み紹介が行われました。
新PJでは、既存のNWに対して漸進的な導入を実施でき、モデル中心の運用サイクル(reconcile)を実現することに主眼を置いています。構想としては、read方向(config->model) から始まり、modelの可視化と整合性チェックを実施し、write方向(model->config)までが対象範囲となります。
初期ステップでは、スモールスタートで実施し、サイクルを回す事を優先した取り組み方法を検討されているとの事でした。また、OOLでModelを用いた他のPJとしてOpenNeafを利用した取り組みも紹介され、そこで得られた知見の共有をデモと苦労した観点からご紹介いただきました。
意見交換の時間では、Modelを中心に機械的解釈を取り込んだケースででてくる「実体NWとの乖離」の問題にたいして、Modelに曖昧さを持たせる必要性や、それを修正するコストについての課題等が示されました。
また、NWエンジニアとソフトウェアエンジニアとの隔たりについても、ネットワークに対するAPIが出始めた事などの環境要因をうけ、より一層エンジニアのソフトウェアへの理解が要求される事も示唆されるなど、興味深いお話をなされておりました。NWの領域にモデル中心に機械的解釈を取り入れ、reconcile loopを実現することには多くの課題がありますが、新しく始まった「Model Driven NW DevOps PJ」の今後の成果に注目していきましょう。