2015年8月7日 一般社団法人沖縄オープンラボラトリ
IIIと連携し、台湾にて次世代ICT基盤技術に関する研究開発活動の成果を広く発信
一般社団法人沖縄オープンラボラトリ(沖縄県うるま市兼箇段61番地1、理事長:伊藤幸夫、以下:沖縄オープンラボ)は、次世代ICT基盤技術に関するアジア各国との交流活動の一環として、Institute for Information Industry(台湾台北市和平東路第2-106号8F、董事長:張進福(Dr. Jin-Fu Chang)、以下III(トリプルアイ))と連携し、8月10日の週に台湾で開催される一連のイベントにおいて、研究開発活動の成果を広く発信します。
【8月10日の週に台湾で開催されるイベント】 ・ 「台日SDN国際交流会」… 8月10日(月)、台北市 ・ 「OpenStack Day Taiwan 2015」… 8月11日(火)、台北市 ・ 「2015 Taiwan SDN 2nd Plugfest」… 8月12日(水)~ 14日(金)、新竹市 ※オフィシャルウェブサイトはございません。
【背景と概要】 沖縄オープンラボは、おきなわSmart Hub構想の下、沖縄に国際研究開発拠点を形成することを目標に、次世代ICT基盤技術の実用化、普及のための研究開発活動を通して、アジア各国との技術交流に取り組んでおり、その一環として、早くから台湾のIIIを特別会員に迎え、共同で研究開発活動を推進しています。 今回、IIIの招きにより、8月10日に台北市で開催される「台日SDN国際交流会」にて、台湾の産業界に向けて、当ラボの研究開発活動の成果を広く発信することになりました。 また、8月11日に開催される「OpenStack Day Taiwan 2015」にもゴールドスポンサーとして参加し、講演、出展を行うとともに、8月12日から14日まで、「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる新竹市にて開催される「2015 Taiwan SDN 2nd Plugfest」にも参加し、台湾-沖縄間のSDN相互接続試験を公開します。
これら一連の活動を通して、次世代ICT基盤技術の実用化、普及を推進し、台湾産業界との連携を深め、技術交流を拡大するとともに、今回の経験を活かし、アジア各国との技術交流活動にも積極的に取り組んでまいります。
【各イベントの概要および沖縄オープンラボの出展概要】
■台日SDN国際交流会 8/10(月) 9:00-12:20 場所:TAF空總創新基地 中山堂(圖書館)二樓 出展概要: 「台日SDN国際交流会」は、台湾産業界に、次世代ICT基盤技術に関する沖縄オープンラボの研究開発活動、IIIとの相互交流、連携活動を紹介することを目的に、IIIと国立交通大学ネットワークベンチマーキングラボ(NBL)が主催する沖縄オープンラボとの連携イベントです。 沖縄オープンラボは、「クラウドとSDN/NFVの融合」を推進する研究開発活動の基盤となるテストベッドと、その上でのユースケースを紹介します。テストベッドでは、OpenFlowスイッチをパッチパネルとして使うことを可能にするOpenFlowパッチ(以下、OF-Patch)を用い、ベアメタルサーバとスイッチを自由に構成し、ハードウェア構成からOpenStack及びアプリケーションの構成作業とテストまでの一連のフローをすべて自動化するDevOps環境を実現しています。ユースケースとしては、OpenDaylightによるマルチネットワーク連携、サービスチェイニングなどの事例を紹介します。
■OpenStack Day Taiwan 2015 8/11(火) 13:00~18:00 場所:台北国際コンベンションセンター 出展概要: 「OpenStack Day」は、OpenStack に関する最新の情報提供の場であり、参加者が企業や組織の枠を超えてビジネス面や技術面などに関する議論を交わす機会を提供することを目的として開催されるイベントです。 沖縄オープンラボでは、ブースにて最新のSDN、OpenStack、およびNFV技術の融合デモンストレーション、独自技術であるOF-Patchの紹介を行うほか、講演プログラムにて、当ラボが取り組む「クラウドとSDN/NFVの融合」をテーマとした次世代ICT基盤技術に関する研究開発活動を紹介します。
■2015 Taiwan SDN 2nd Plugfest 8/12(水)~ 8/14(金) 場所:交通大學電子資訊大樓一樓 概要: 「SDN Plugfest」はSDNに関連するハードウェア/ソフトウェア製品を各ベンダーが持ち寄り、OpenFlow1.3準拠に関する検証およびOpenFlowコントローラ/スイッチの相互接続検証を行うイベントです。今回のPlugfestは、台湾経済部技術処の支援の下、III、国立交通大学Network Benchmarking Lab(NBL)が共催しています。 沖縄オープンラボでは、IIIと共同でOpenFlowコントローラとスイッチを台湾と沖縄に配置した環境を構築し、拠点内環境および拠点間接続環境での相互接続に関する検証を行います。
【IIIについて】 III(財團法人資訊工業策進會)は、1979年に情報産業の発展/用途だけでなく、台湾の情報化社会をサポートするために、公共部門と民間部門の共同の非政府組織(NGO)として設立された半官半民の組織で、ICTなどインフォメーションテクノロジーの国家的発展のために産業界での推進事業を行っています。 IIIは沖縄オープンラボの特別会員であり、沖縄にオンサイト研究員を派遣し、共同で研究開発活動を進めています。
【沖縄オープンラボについて】 沖縄オープンラボは、「クラウドとSDN/NFVの融合」という技術分野の枠を超えた活動を推進する、世界的にもユニークな研究機関であり、沖縄を拠点とし、台湾をはじめとするアジア各国との技術交流活動にも積極的に取り組んでいます。
【備考】 SDN:Software-Defined Networking NFV:Network Function Virtualization