TOP>レポートDay 4

Report ーレポートー

  • Day 4
    日々いろいろな楽しみや発見があったOkinawa Open Days 2016。いよいよ今日が最終日です。できるならあと2日くらい続いてほしいところですが、いさぎよく残された時間を楽しむとしましょう。最終日のプログラムもメインホールでの講演が中心で、1セッションだけ会議室で開発者会議が開かれます。また、引き続きホワイエでは各種の展示が行われます。

    写真:各種の講演が行われるメインホール

─ 台湾で進むフォグコンピューティング研究、OOLも最新成果を報告

最終日のメインホールでは、朝9時30分から始まる1つの基調講演に続いて、午前と午後に4つの一般講演と、その後に、1つのパネルディスカッション、そして、2つの対話が行われます。

写真:基調講演を行うPeter Chang氏

朝一番の基調講演は、台湾の研究機関 INSTITUTE FOR INFORMATION INDUSTRYのPeter Chang氏による「Fog computing node system software architecture and potential applications for NB-IOT industry」です。次世代コンピューティング技術の1つである「フォグコンピューティング」の特長やシステムアーキテクチャ、クラウドサービスやIoTアプリケーションとの関わり、研究が進む具体的なアプリケーション事例(Smart Parking、Smart Home等)が英語で語られました。

写真:シビックテックについて講演する福島健一郎氏

それに続く午前中の一般講演は、商用通信網へのOPNFV適用可能性、アジアのOpenStackコミュニティ事情、シビックテックの可能性、成功率を上げる営業管理法と、技術から営業までバリエーションに富んだ内容となりした。また午後からの4講演では、ネットワーク受け入れテストの自動化、オーバーレイ型仮想ネットワークの構築、VNFテスト自動化とOPNFVコミュニティ、テストベッドのオープンソース化への挑戦、の4テーマについて、主催者である沖縄オープンラボラトリ(以下OOL)から研究報告がなされました。

写真:ホワイトボックススイッチユーザ会の様子

これらメインホールの講演と並行して、会議室においては「ホワイトボックススイッチユーザ会」も開催されました。ホワイトボックススイッチとは、スイッチのハードウエアだけを切り売りするものです。通信事業者や大規模サービス事業者などの間で、いまこのホワイトボックススイッチが大きく注目されており、このセッションは参加者が40名を越える盛況ぶりでした。

─ 第一人者が語る、新概念「データベッド」、ブロックチェーン、脳科学とAI

写真:各々の立場でデータベッドを模索するパネリスト

長めの休憩をはさんだ後、メインホールではパネルディスカッションが始まりました。テーマは「IoT時代のデータベッド:データ集積と処理の多面的考察パネル」です。IoTがもてはやされるなか、最も大切なのは集まってきたデータの取り扱いであるとの共通認識の下、各パネリストが自身の立場からそのあるべき姿を模索する時間となりました。なおパネリストには、IoTサービス事業者、チップベンダ、通信事業者、ゲーム事業者、ソリューションプロバイダなどから6名の論客が招かれました。

写真:対話を総括する斉藤賢爾氏

最後の2つの講演は、その分野の2人の第一人者を招いて、壇上で特定のテーマについて語り合う対談形式で行われました。1つめの対談では、慶應義塾大学SFC研究所の斉藤賢爾氏と、株式会社Nayutaの栗元憲一氏が、「ブロックチェーン:理論と実践の対話」をテーマに語り合いました。話題は、ブロックチェーン、ビットコインから、物々交換経済は可能か、といった話にまで広がりを見せ、とても興味深いものでした。

写真:脳科学とAIについて展望する両氏

また2つめの対談は「脳科学と人工知能:基礎研究からイノベーションへ」と題して、沖縄科学技術大学院大学の銅谷賢治氏と株式会社富士通研究所の原裕貴氏が登壇しました。この対談は、脳科学者、AIの社会適用を模索する研究者、その2人の視点から見た人工知能と脳科学の現在と未来に触れる、またとない貴重な機会になりました。

以上の3つの講演をもってOkinawa Open Days 2016はいよいよ幕を閉じます。参加日数や聴いた講演は人それぞれですが、この会場で得られた知識や人とのつながりは、きっとどこかで役立つことでしょう。

写真:司会を務めた田仲メリアンさん

最後に、美しい声と正確な時間配分でメインホール講演の司会を務め上げた田仲メリアンさんに、この国際会議の感想を聞いてみました。ICT分野の会議で司会を務めるのは初めてという田仲さん。「専門用語には苦労したけれど、普段使っているスマホやコンピュータの先にこんな努力があると知って、自分でも最初の一歩から勉強してみたくなった」とのことでした。

ページTOPへ戻る